歴史の星空に飛び込んで
なんて沖田さんの横で彼女をチラチラ見ていると、彼女がニコリと私に笑顔を向けてくれた。
「可愛いー!」
思わず言っちゃったよ!
「そうですね、菅野さんも……」
ん?急に黙りこくった沖田さん。
なんだろう?
首を傾げると沖田さんは少し顔を赤めて笑った。
「……?」
「え、えと、あ、じゃあ、お客さんの部屋で、本の忘れ物はありませんでしたか?」
本題に入る前に、沖田さんはコホンと咳をひとつついた。
彼女は、少し考えながら、眉をひそめる。
「……んー、……あっ!せや、ありました!」
「「本当ですか!?」」