歴史の星空に飛び込んで


て、言われても、新撰組ですなんて答えたら

多分ここ長州贔屓だから取り合ってくれないかもしれなくなる。


どうしよう、と沖田さんを見上げた。


「新撰組の者です」

「言った!なんの躊躇いもなく言っちゃった!」

「新撰組?あ、もしかしてお兄はん、沖田総司はんやおへんどすか?

あの、斬り合いの中で、一人だけ涼しい顔してはるっていう沖田総司はんやおへんどす?
ねぇ、そうどっしゃろ?」


あ、悪印象ないんだ、

なんて彼女の様子を見ながら一人肩の力を落とした。



「はい、沖田総司です」


ニッコリと沖田さんは彼女に笑った。

ズキン……


あれ、

……なんか。





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