歴史の星空に飛び込んで
「本当ですね、私には何にもないですよ」
うらやましげに沖田さんに言って、私も着物をたくしあげ足を見せてみた。
「あ、だだだめですよ!女の子なんだから!」
「へ!?そんな勢いよく着物直さなくても」
「駄目です!それに、女の子なんだから私が守りますよ」
ブワァと顔が赤くなったのが自分でもわかった。
というよりは、体温が随分上がった。
「な、何言ってんですか」
あははーと笑ってごまかす。
沖田さんも何とも思ってないようで笑っていた。
皆が知ってるその笑顔で。
私はこの笑顔しか知らない。
知りたい、
沖田さんをもっと。