歴史の星空に飛び込んで
うう、と何も言えなくなった私の前にしゃがみ、山崎さんは私の素足に触れた。
「あっ……」
まさか触られるなんて思ってなくて肩を震わす。
「こんな真っ白な肌なんやし、おひさんで焼かんときいな」
山崎さんは私の着物を綺麗に直した。
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして」
チラッと山崎さんの視線が廊下の奥に向いて
「ほんじゃまた」
「え、ちょ」
すぐに軒下に潜っていってしまった。
慌てて軒下を覗いてみたけれど、誰もいないし、ここで行動できそうにもない。
山崎さんどこいっちゃたんだろ?