歴史の星空に飛び込んで


「大丈夫ですか!?」


慌てて沖田さんの後頭部に手をやると、その手を掴まれた。


「なんでですか?」

「え、……それは……、それは」


それは沖田さんともっと一緒に居たいから……なんて言えるわけない!!


真っすぐに真剣な表情の沖田さんから、私は視線を逸らしてしまった。


「……嘘です。ごめんなさい」



今、皆が優しくしてくれるのも、沖田さんがこんなに接してくれるのも、

全部私が未来から来たから、

居場所がないから。


しかたなく、なんだ。


それなのに、ここにいたい、なんて私もどうかしてる。






< 153 / 565 >

この作品をシェア

pagetop