歴史の星空に飛び込んで
「おさいほう?」
原田さんと永倉さんが首を傾げた。
こうなると願っての行動。
「斎藤さんの隊服を直そうと思いました。あ、よければ原田さんと永倉さんの着物で直すところはありませんか?
私、お役に立ちたくて」
「え!いいのか?俺直して欲しいのがあんだけど」
原田さんは「あれとこれとそれと……」と、指を三つほどおる。
「是非!私でよければ!」
「じゃあ俺も頼んでいいか?」
「はい!」
永倉さんも、今着てる羽織りを脱ぎながらすまなそうに笑った。
その羽織りを受け取りながら大きく笑顔返しに頷く。