歴史の星空に飛び込んで
沖田さんの手が、躊躇うように、そっと私の肩に触れた。
しがみつく私を支えるように
もっと強く抱きしめて、なんて思ってしまう。
恥ずかしくなって体を離した。
「き、急にごめんなさい」
「………どうしたんですか?」
「なんでもないんです!あ、雪哉さんなんか帰っちゃいました。なんだったんですかね」
アハハー、と笑いながら目も合わさずにその場を後にした。
沖田さんごめんなさい、って何度も心の中で謝りながら
‘頼って下さい’
そう言った沖田さんを何度も裏切る。
ごめんなさい。