歴史の星空に飛び込んで
動き出す私達
夕日が沈みかける中で、私は静かに屯所を抜け出した。
ばれないように祈りながら、
とりあえず雪哉さんのところまで行かないと
急がないと
追いつかれないように
走って走って走る。
着物はとっても走りにくくて何度も躓きそうになった。
ずっと走って、沖田さんとよく来た大橋までたどり着いた。
「ハァ…ハァ……」
息がしんどい苦しい。
膝に手をつき汗を拭う。
今日は一日沖田さんを避けて来たから、今の気持ちは泣き出してしまいそうなほど苦しかった。
だけど、雪哉さんを巻き込んじゃ駄目。
私がなんとかしないと駄目。