歴史の星空に飛び込んで
雪哉さんはどこだろう……?
「お前……?」
「うきゃあ!!」
じりっと中を覗いていたら、ぐいっと肩を引っ張られた。
バレた……!?
冷や汗が背中を伝う。
「こんなところで何してんだよ」
「……久坂さん…!!」
久坂さんだ。目の前の彼は間違いなく久坂さんだった。
体が条件反射で逃げようとする。
でも久坂さんは私の腕を背中で合わせて捕縛した。
痛いっ
「捕まえた。俺からお前一人で逃げようなんて千年早いよ」
うきゃあー!!
ですよねー!助けてー!
久坂さんの表情は苦しげで、何を考えてるのかわからない。