歴史の星空に飛び込んで
ダンッ!
鈍い音に背中に激痛が走って、ギュッと目をつぶった。
壁に押さえ付けられたって気付いて慌ててもがいても久坂さんの力は強くて
「い、痛いじゃないですか!」
「暴れんなやりにくい」
「ぎゃー!!変態発言やめてくださいー!!」
「色気ねぇ声。誰が本気でお前を襲うかよ」
「ひどい!!これでも私生きてるのに!!」
久坂さんとの言い合いはお決まりなのかいつも尽きない。
でも今日は違った。
「桃」
「へ、なんすか急に」
桃だなんて真剣に、久坂さんらしくない。
「……俺の嫁にならねぇ?」