歴史の星空に飛び込んで
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「菅野さん知りませんか!?」
新撰組屯所では、珍しく沖田が焦っていた。
皆夕飯を食べている広間に息を切らして駆け込んで声を張り上げた。
「どうしたんだよそんな慌てて。桃ちゃんになんかあったのか?」
一番近くにいた原田が沖田を振り返って見て声をかける、
「菅野さんいないんですか!?」
慌てたように言った平助に、沖田は唾を飲んで頷く。
土方の舌打ちが聞こえた。
「なんでだ」
「……本を取りに行ったんだと思います」
雪哉が昼間来ていたことを考えたら、思いつくのはそのくらいだった。