歴史の星空に飛び込んで

キラキラした監禁



‘離れて下さい’その一言で、世界が一瞬にして遠くなった気がした。


あんなにバレないように願ったのに


一番

一番バレたくない人、沖田さんにバレるなんて。


「聞こえませんでしたか?彼女から離れて下さい」


沖田さんの刀が、静かに久坂さんの喉元を捕らえ
私は思わず久坂さんを突き放った。


「………逃げて下さい!」


そして大きく言い放つと、久坂さんは抜刀する手を止めて走り去った。


「取り返しに行く」そう言い残して。



私は、長州である久坂さんに手を貸したんだ。

「おい」


居た土方さんが眉間にシワを寄せながら私の手首を掴み上げる。






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