歴史の星空に飛び込んで
頷くと、ピトリと沖田さんの手の平が私の頬にそえられた。
その手があまりにも温かくて少し肩をすくめる。
沖田さんは真っ直ぐに私を見ながら、その手に私の髪の毛を絡ませる。
少し熱っぽくて、優しい瞳は、愛しい人を見ている、なんて感じてしまうくらいキラキラしていて、
どうにかなってしまいそう
涙すらこぼれてしまいそうな嬉し過ぎる状況に、私は目を閉じて何も知らないふりをした。
私は沖田さんが好き
沖田さんは?
沖田さんは私を好きだとは言わない。
でもそれでいい気がした。
だって、生きる時代が違うから、
今もずっと沖田さんを好きになってるのに、言ったらもっと好きになってしまいそうだから。