歴史の星空に飛び込んで


沖田さんは息を飲んで、それからため息を落とすと私の頬を

プニッと


「へにゃ」


つねられた。

パチっと目を開ける。

沖田さんは、クスクスと笑いながら私に問い正した。



「答えてもらいます」

「ふ、へ、はい……」

「久坂さんと何を話していたんですか?」


笑ってるけど

沖田さん、目が、笑ってませんっっ!!



さっきまでの雰囲気はどこへやら、私はよりいっそう怖い沖田さんに頬っぺたをつねられながら、必死に口を動かす。



「ほ、本のことにつ、ついてです」


ちゃんと話せた自分に拍手だよ!





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