歴史の星空に飛び込んで


「………え?」


「久坂さんを逃がしたのも、何か理由があるんでしょう?」





キラキラと笑う沖田さんは、星みたいに惹かれる何かを持ってる。



だから私はついつい沖田さんを見てしまうんだ。




だから手を伸ばしたくなる。




届かないってわかっていても。





「…………ありがとうございます」



視界がユラユラキラキラしてきたのは、涙のせい。

縛られていたって構わない。
私はここにいたいんだ。




「ですが、」

「はい」

「次菅野さんが何もいわずにどこかに行ってしまった時は、あなたを壊してしまうかもしれませんからね」






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