歴史の星空に飛び込んで


「座れいい加減」

「はーい」



土方の真正面に座ると、ニッコリ笑って土方を見る。



「その作り笑いはいつまで続くんだオイ」

「えー?作り笑いなんかじゃないですよー」

「クソッ、最近作り笑いじゃなくなったと思ったのに…」

「何か?」

「なんでもねぇよ」




土方のため息がまた部屋に落ちる。


桃が来る前、沖田はいつも作り笑いを浮かべていた。
人を斬ろうが何をしようが、いつもヘラヘラ。



それが桃が来てから、本当の笑い方しだしたと土方は見ていた。



それがわかるのは幼い頃から知っているからだろうが。






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