歴史の星空に飛び込んで


「それはですね」


案の定にっこにこの沖田さんが姿を現した。


「乙女の部屋にノック無しで入るなんてー」

「すいません。あんまり浮かれてたものですから」



見たらわかりますよ。沖田さんのオーラに小花が散ってますから。


「どうしたんですか?」

「ほら」


ほら、と見せられたのは、葉っぱに包まれた小包だった。

私が首を傾げると、沖田さんは口角をあげたまま私の前に座り込んで、包みを丁寧に開けていく。



「ふお!!みたらし団子ではございませぬか!!」

「そうです!一緒に食べましょう!」

「ふおおぉぉお!!いいのですか!?」






< 22 / 565 >

この作品をシェア

pagetop