歴史の星空に飛び込んで
「別に島原じゃなくても」
「いい酒にはいい女がつきものだぜ?」
「あーもー、新八さん誘えばいいじゃないですか」
呆れながらに言うと、佐之は表情を歪めながら首を振った。
「あいつ最近好きな女でも出来たなこりゃ」
「ええ!?」
あの、新八さんが!?と、また失礼な平助。
大声を張り上げた平助の口を慌てて佐之は抑えて静かにしろと人差し指を口元にたてる。
「まだちゃんとはわかんねーよ」
「じゃあなんで」
「最近島原も行きたがらねぇし、こりゃなんかあるぜ?」
そんな、まさか、桃ちゃんではないよね、と平助は視線を泳がすばかり。