歴史の星空に飛び込んで
「………………」
また沖田さんが押し黙る。
なんだなんだ?
「言えないようなことなんですか?」
何かやましい理由でも?
肩もみすら忘れて沖田さんの肩に手をのせたまま、私は沖田さんの言葉を待った。
「その言い方やめて下さいよ、私がなんかしでかしたみたいじゃないですか」
「違うんですか?」
「違いますよ!」
じゃあいったいなんだと言うのだろう。
終わりかけの蝋燭の火がユラユラと揺れて、
沖田さんの沈黙に影を作った。
なんだか切なくなってくる。
やっぱり私は信用に値しない人間じゃないか、って。