歴史の星空に飛び込んで
てことはやっぱり久坂さんは、
「…………嫌だ………」
死ぬなんておかしい。
なんで久坂さんが死ぬの?
まだあんな若いのに
目頭の熱さとか、握る手の力とか、奮える声とか、全部がおかしいって気付けもしないで
わかってしまった死に怯えるばかり。
何とか声を紡ごうと思ったら、ぐいっと沖田さんの手が私の手を引っ張って
私はバランスもとれずに沖田さんの背中に抱き着くような姿勢をとってしまった。
不謹慎にも顔が赤らむ。
「……沖田さん、」
「また、黙ってどこかに行こうとしてるでしょう」