歴史の星空に飛び込んで
第四章
満天の空に沖田さんの後ろ姿が消えて無くなりそうで
私はついていくのに必死でキュッと沖田さんの羽織りを掴んだ。
私には沖田さんが必要です。
沖田さんは歩きながら少し振り返って笑った。
「怖い?」
「少しだけ」
そう、と沖田さんは呟いて、私の手を握る。
沖田さんがいなくなりそうで怖い?
久坂さんのところに行くのが怖い?
なんだろう?
未来を変えるかも知れないことが怖いのかもしれない。