歴史の星空に飛び込んで
空が明るくなるまでに
「……せやったらうちもなんかお手伝いさしとくれやす」
雪哉さんの言葉に沖田さんがパッと手の平を出した。
「ありがとう。大丈夫ですよ、私達は新撰組です」
ニッコリと優しく微笑んだ沖田さんに雪哉さんはポッと頬を赤く染めた。
ゲッと私は表情を歪めると山崎さんにクスクス笑われた。
「ほな、行こか」
「お気をつけておくれやす……!」
雪哉さんに見送られて玄関を出ると、軒下に見慣れた人影があった。
「……斎藤さん…?」
腕を組み星空を見上げていた斎藤さんは、私の声にゆっくり視線をこちらに向けて
綺麗に微笑んだ。