歴史の星空に飛び込んで
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雪哉さんに教えてもらったお座敷があるお茶屋さんはそれほど遠くなくて花街が違うだけだった。
鴨川に面したここは宮川町
ここでもお三味線のお囃子や小唄が色んな所から聴こえてくるけれど、
祇園ほど賑やかでなくて
どこか落ち着いたようなそんな街。
「宮川町か、影間の街だな」
三輪の重なった提灯が並ぶじゃりみちを見つめながら斎藤さんがポツリと呟いた。
「私は衆道の気がないからちょっと苦手だなぁ」
影間?衆道?なんだそれ。
「衆道こそ武士だと言うが、俺もそっちの気はないな」
なんだよそれ!!