歴史の星空に飛び込んで


ついていけなくてただボーとしていると


「〜あだな目元に春の風〜恋は宮川〜」



とっても透き通った艶のある歌声が近くに聴こえた。



目の前のお茶屋さんの2階からだ。


見上げるとそこには、2階の窓からこちらを見下ろす美人さんが一人


目元が少し紅っぽくてほろ酔いなのかなって、



「……あんたら、お客?…」



少し唄とは違って低い声

女なの?男なの?



「さぁどうでしょう」



沖田さんはカチャリと刀に手をそえた。



「……新撰組だ!御用改めである!」



急な討ち入りに私は置いていかれてる。






< 258 / 565 >

この作品をシェア

pagetop