歴史の星空に飛び込んで
外を走り出す。
東を目指して京都独特の碁盤の目のような小路をずっと一本真っ直ぐに
東山に向かって。
「菅野さん、大丈夫ですか」
走りながら沖田さんが私を振り返って声をかけてくれた。
うん、無理
この人達いったいどんな生活してるの!新撰組は実はアスリート集団だったの!?
めちゃくちゃ走るの速いし体力有り余ってるっぽいし、
私もうクタクタのずたぼろなんですけどぉ!
「……次の角を曲がるぞ」
「ふぎゃ!」
ねをあげそうになった時、斎藤さんの手が私の腕を引っ張った。
変な奇声を吐きながら斎藤さんに引っ張られる。