歴史の星空に飛び込んで
「何を言ってもこれじゃあ拉致があきませんね、抜きます」
カチャリと沖田さんの刀が音を鳴らす。
一気に血が下がったみたいに私は固まった。
「沖田さんっ」
「捕らえるだけだ」
斎藤さんがそっと教えてくれた。
「相手してやるよ」
言って久坂さんも沖田さんも刀を抜く。
その動作は一瞬で私は一歩身をひいた
「来い」
「え、」
斎藤さんはそんな私の手を後ろに引っ張っていく。
抜刀した二人から離れていくように。
「沖田さんがっ」
「沖田さんなら大丈夫だ、」
「久坂さんは!?」
「沖田さんが手加減する」