歴史の星空に飛び込んで
認める?
いつの間にか伏せていた瞳を瞬いたのは私だった。
「山南さん随分ご存知のようですね。」
「え、や、別に誰かから聞き出したわけではないからね」
焦った様子の山南さんに私は首を振った。
「認める、ですか。考えてもみなかった。ずっと否定してばかりでした」
久坂さんの考え方が本当にわからなかった。
認めるって
久坂さんの考えを尊重するってことだよね。
「……そっか」
簡単なことだったのかも
「悲しい時は泣いたらいいと思うしね」