歴史の星空に飛び込んで
***
「桃ちゃーん」
「はーい」
平助君と一緒に今は洗濯物干し中。
池田屋で額に傷を負った平助君は今回の出兵には動員されずに私達と一緒に屯所で待機だった。
平助君も安静にしておいた方がいいと思うんだけど、平助君が手伝うって強く言ってくれたから私はお言葉に甘える事にした。
「ありがとう平助君」
最後の一着を受け取りながら平助君にお礼を言う、
平助君は肩を竦めて笑った。
「なんか」
「え?なんですか?」
「なんか桃ちゃんさ、浮かない顔してるね」
どんな顔!?
とツッコミたくなったのを抑えて私は首を傾げた。