歴史の星空に飛び込んで


なんだかとっても忙しない気分だった。

久坂さん、

久坂さん、



「動き出したか」



山南さんは自室の前で山崎さんを待っていたというに腕を組んで立っていた。



「はい。禁門、蛤御門で御所に向かって長州の軍勢が火を放ちました」



え!?



「愚かな。天皇を主とする政治を取り戻したい者がすることか」



久坂さんが?



「なんとしてでも自分達の意志を聞いて欲しかったのでしょう」



久坂さんは、どうなったの?



二人の会話を後ろで聞きながら私は何もしないで立ちすくんでいた。






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