歴史の星空に飛び込んで
「よ、未来人」
「う、宇宙人みたいに言わないで下さい」
「はは、悪い悪い。来いよ」
すんなり、来いよ、って言われて行くのも釈だが、今日くらいはよしとしよう。
久坂さんの元に寄ると、一緒に居たもう一人がペコッと会釈してくれた。
彼もまだ若い、長州の方なんだろうな。
「久坂さん、私はあの日、未来を変えるつもりで久坂さんを止めに行きました」
「うん」
久坂さんの正面に立って、真っ直ぐ視線を重ねる
あー、なんか照れ臭いな。
「でも久坂さんが武士として生きるというなら、私は久坂さんだけに未来を伝えます」