歴史の星空に飛び込んで



久坂さんはお礼を言って、それから私を見据えた。


「久坂さん?」

「お前さ、ちゃんと未来へ帰れよ?」



……………………え?何それ。



なんで、と聞く前に久坂さんの言葉が入る



「お前は未来ですべきことがあるだろう?」

「………………」



すべきことって、何?今さら。


先ほどまでとは違う感情が私を取り巻く。



学校に行くこと?
ちゃんと勉強して大学に行って就職して?


ああ、


私には友達がいた。
家族がいた。



久坂さんが言ってるのはそれ?


「それを差し置いてでも、お前はここに居たいのか?」






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