歴史の星空に飛び込んで
「イロイロですよ」
「ああ?」
視線を泳がせながら言うと土方さんの大きな手でぐむっと頬を潰されて
ヒッと私は固まった。
「私は今大人になろうとしているのですよぉ」
「………泣けよ」
なっ!!
驚いて私は声を上げかけたけれど、土方さんが急に私に背を向けて来たからそれすらも忘れる。
「……え……?」
「背中、貸してやるよ」
わ、わかりにくいよいつも!!
これが土方さんの優しさなんだろうけど……。
「……うぅ…土方さぁん!!」
ドバァと噴き出した涙は土方さんの背中にどんどん染み込んでいく。