歴史の星空に飛び込んで
む。
「なんですかそれ」
永倉さんを睨んでみたら、永倉さんの端正な顔立ちがニヤリと表情を引き立てた。
「知りたい?」
「…………結構です」
ろくなことないねコレ。
はあ、とため息落としたら、チャキンと刀の音が。
ゾクッとしたら、永倉さんの体がガバリと離れて永倉さんも抜き身の形をとった。
「……さ、……斎藤お前なぁ……」
殺気、って言ったらそういう部類になるのかも。
ゆっくり永倉さんに続いて振り返ると、斎藤さんは案外普通だ。
いつものように無表情に腕を組み、ただ永倉さんを睨んでいるくらい。