歴史の星空に飛び込んで


渋顔を浮かべると、ムニッと顔を掴まれた。


「そんな顔したら可愛いお顔が台なしえ?」

「涼香さんがちゅかんでりゅから余計でしゅよ」



おい、もうキモいぞ、黙れって言って欲しいんだけど涼香さんは悪趣味なことに今を楽しんでいた。




「あはは、可笑しい」



あ、

なんか涼香さんの自然な笑顔って、お母さんにしか見えない。


お母さん、

お母さん、



私がしっかりしないといけないんだよね。



「何泣いてるのよ」

「うぅ……」



泣くことなんてないはずなのに、

今更未来が恋しくなった。







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