歴史の星空に飛び込んで
「これ、この山登る感じですか」
「ええ、そうらしいですね。私も伏見稲荷には初めて来たんです。」
朱い大きな鳥居にまずかかれた゛伏見稲荷大社゛の文字、それから先石畳の階段が続いて、
また、山の中に階段が続いている。
山頂まであるノリだよこれは。
「行きますよ菅野さん」
「………はい」
ここでウダウダしたところで本は取りに行かないといけないんだ。
階段を沖田さんから少し遅れて上る。
大きな鳥居をくぐった瞬間、とっても神聖な雰囲気が漂った。
山南さんから教えてもらったんだけど、伏見稲荷って
全国にある伏見の長なんだって
朱い鳥居の続く千本鳥居って言うのがあるらしくてそれはそれは綺麗だって言ってたな。