歴史の星空に飛び込んで
***
「すいません、お聞きしたいことがあるんですけど」
少し行ったところに本宮らしき境内があった。
なんだ山頂まで行かなくてよかったんじゃん、と一人肩の力を抜く。
案外あっさり本を取り戻せる、なんて思ってたら、
沖田さんが話しかけた巫女さんが
「また本のことですか?」
なんて意味深発言んんん!?
「また、とは?」
「昨日も本を知らないかって男の方が尋ねてきはったんです。」
「それで!?」
「預けはった人のこと知ってはったから渡しましたけど?」
「えーっっ!!!」
嘘でしょう!?