歴史の星空に飛び込んで
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「会合は明後日、宵々山の夜に桝屋です」
その声が聞こえて私は意識を取り戻した。
声は頭上からだ。
瞼はまだ開けていなくて、状況を確認するにも、
そこまで意識はハッキリしていない。
「わかった」
その声は、久坂さんと桂さんのものだった。
フワリと頭を撫でられる感覚がする。よく考えたら、膝枕されてるような。
「……起きたかい?」
ビクッと肩を揺らした。
まさかうたた寝していたのがばれていたなんて。
瞳を開けて体を起こした。
桂さんの膝を枕にして寝ていたらしい。
「ご、ごめんなさいっ!!」