歴史の星空に飛び込んで


慌てる私に桂さんはフワリと笑う。

「よく眠っていたね。さぞかし疲れていたんだろう」

「よだれ垂れてたよ」

「え!?嘘!?」


久坂さんと桂さんが、今度は悪戯っぽく笑う。


「酷いですよ久坂さん!桂さんまで!」



焦って口を拭った私はいったいなんなのさ!本当、女だと思われてないんじゃないかって疑いたくなる。



「悪いね、あんまり面白かったから」


桂さんの、それあんまり謝ってないしと思う言葉に、
まだ続きがあるような気がしてため息を落としつつ彼を見た。


「寝起きにすまないが、聞いていいかい?」

「なんなりと」








< 39 / 565 >

この作品をシェア

pagetop