歴史の星空に飛び込んで


***


山南が初めて彼らに会ったのはいつのことだったか。

随分昔のことのような、いやそれでも昨日のことのように覚えている。



近藤さんに負けたあの日


総司は誇らしげに笑っていて
土方君にはニヤリと笑われたっけ


永倉君や原田君は「あんたも来なよ、住み心地抜群だぜ〜」
なんて勧誘されたな。


近藤さんの人柄に皆惹かれていって


私もいつの間にか惹かれていた。

憧れていたんだと思う。


だから、新撰組として肩を並べられたことが誇りだ。


ガタガタッ……!

「山南さん……!山南さん……!」


瞑想していた山南はパッと瞳を開けた。

この声は………。





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