歴史の星空に飛び込んで


「武士なんてくそくらえですよ」


自分の誠がどうとか私は言ったけど、そんなの関係ない。
好きな女の人も最後まで幸せにできなくて


「ほんまっ!もう武士なんか懲り懲りや!」


涙をグッと拭ったら明里さんが声をあげた。


「最後はやっぱり自分のことしか考えないじゃない!」


それに合わせて私も言ってみるとまた明里さんが


「うちはあなたじゃないと幸せになれへんのに」



そう!そうなんだ。


「あーん明里さんっっ」

「桃ちゃーんっっ」



永倉さんが困っているなか私と明里さんはひしと抱きしめあった。





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