歴史の星空に飛び込んで
でも残った人皆それぞれ山南さんの死に困惑していて
山南さんの存在がどれだけ大きかったか、それがよくわかった。
「また泣いてるんですか」
一人縁側で膝に顔を埋めてるとポンと背中を叩かれた。
反抗しようにも生憎涙でずぶ濡れで顔もあげられない。
「沖田さんですか」
「そうですよ」
「沖田さんは悲しくないんですか?」
「悲しいに決まっているでしょう?」
「なんで泣かないんですか?」
「男だからです」
そうじゃなくて、私が聞きたいのはそうじゃなくて。
「沖田さんも自分の誠のためなら好きな人おいていけますか……?」