歴史の星空に飛び込んで


でも残った人皆それぞれ山南さんの死に困惑していて

山南さんの存在がどれだけ大きかったか、それがよくわかった。



「また泣いてるんですか」



一人縁側で膝に顔を埋めてるとポンと背中を叩かれた。

反抗しようにも生憎涙でずぶ濡れで顔もあげられない。



「沖田さんですか」

「そうですよ」

「沖田さんは悲しくないんですか?」

「悲しいに決まっているでしょう?」

「なんで泣かないんですか?」

「男だからです」



そうじゃなくて、私が聞きたいのはそうじゃなくて。




「沖田さんも自分の誠のためなら好きな人おいていけますか……?」






< 421 / 565 >

この作品をシェア

pagetop