歴史の星空に飛び込んで
そんな幾松の肩をさすって桂は酒をぐいっと飲んだ。
未来から来た少女桃、
彼女はいったい何を知っているのか。
彼女から何かを聞いて笑顔を浮かべた最期の久坂。
その笑顔の意味はなんだったのか。
幕府の運命は……、
長州の運命は……、
日本の未来は……………、全て彼女が知っている。
この今の幕府の旗本新撰組
そこに彼女がいるということは、とても危険なことではないのか?
「やはり彼女を取り返さなければ」
「………桂先生…?」
彼女がもし未来のことを幕府に話しているとすれば
何もかもが無駄になる。