歴史の星空に飛び込んで
歴史よ何も揺るがないで。
怖いから私は何もしたくないと願った。
「菅野桃君。君の力を貸してくれないか」
「いやです」
願ったばっかりだってば!
笑顔で答えると、手厳しいねと苦笑が返ってきた。
「じゃあどうすればいい?」
「……帰りたいんです私」
もといた私の居場所に帰りたい。それだけ。
「わかった。全力を尽くして帰り方を探そう。
これで、協力してもらえるのかな?」
そうなる?
なんて半分わかってたけど、突然飛び込んで来た条件にゴクリと唾を飲んだ。
帰れるなら…………。