歴史の星空に飛び込んで
なんだ?
なんかチラチラ見られてる。気のせいかな。気のせいだな。
うんうん。一人納得していると、後ろに気配を感じた。
「あ、斎藤さん!」
振り返るとそこには斎藤さん。斎藤さんは腕を組み、柱にもたれて稽古を見ていた。
「……どうだ、ここは慣れたか」
斎藤さんは私に視線を合わせて微かに微笑む
すっごい綺麗な笑顔、
「はい!部屋もまた頂いて申し訳ないです」
「それは気にしなくていいだろう。あんたは女子なんだから。」
斎藤さんはゆっくりと私の方に歩いてきて、それから私の隣に座った。
今日はなんか優しいな。