歴史の星空に飛び込んで
たくさんたくさん書いたのに、優太君は来なかった。
気を落としながら手紙に封をしてお気に入りのシールを貼ると、
「みよ子!!」
お父さんが走って来た。
「お母さんが目を覚ましたよ!!」
「お母さんが!」
それは突然のことで、お父さんはみよ子を抱き上げてすぐに病院に入っていった。
久しぶりに目覚めたお母さんはみよ子をきつくきつく抱きしめてくれた。
みよ子もずっとお母さんにしがみついていた。
お母さんの退院が決まって、みよ子は優太君を探した。
「優太君知りませんか?」
看護師さんにそう言うと、看護師さんは少し目を伏せた。