歴史の星空に飛び込んで
バッと取ろうと手を伸ばすとヒョイッと避けられて
桂さんはニッと怪しい笑みを浮かべた
こんのっ!!く、悔しい!
「何を遊んだはんのどすか桂先生、いけずせんと桃ちゃんにも見せてあげたらどーどす?」
お、お母さんがお母さんだ……!
言ってる意味自分でしかわからないような気持ちになって私は泣きそうになった。
優しいよお母さん。
でも涼香モードだよ。
「ははっ、涼香に言われたら仕方ないね。まあいいか」
思ってもいなかった。
こんなにすんなり本が渡されるなんて。
桂さんは渋々といった様子で私に本を渡した。