歴史の星空に飛び込んで


そんなことを思いながら開こうとする手が動かなくなった。

ページを開いたらどうなっちゃうの……?



帰っちゃうの?

それをのぞんだのは私なのに、嫌だ。




沖田さんが側に居なきゃやだ……。

沖田さん……!



「な、どこのどなたはんどすか!?そ、そっちの部屋はあかん!止まっておくれやす!」



手が震え出したのと同時に部屋の外から荒い声が聞こえた。

とても焦っているようなその声はだんだん近付いてくる。





「私は新撰組一番隊組長沖田です。刃向かうものは容赦なく斬ります」





沖田、さん………………!








< 478 / 565 >

この作品をシェア

pagetop