歴史の星空に飛び込んで


なんかスルーしてたけど、あれ?


「お母さん怒ってないの?」

「何が、なんかしたの?」

「い、いえ、なにも」



ギロッと睨まれてヘラッと笑ってごまかした。

お母さん怖いってば


じゃなくて、私、一年以上もあっちにいたのに、



はっ、と思い出して自分の格好が制服っていうことに気付いた。

ポケットには携帯、

携帯をパカッと開くとディスプレイに表示された日付、



嘘、私が本を探してた日そのままだ。

時間だけが進んで夜になってるけど、

あの日のままだなんて、



本、本は………!?



キョロキョロと辺りを見渡す



お母さんはそんな私にやっぱり呆れたような視線を送った。



ない。本がない。



全部全部、夢だったのかな……?



「桃?どしたのそんな深刻な顔して」

「……学校行ってくる!」




もしかしたら学校にあるかもしれない、

夢だったら家で目覚めるわけないもんっ




それに、私は信じてる


私が彼らと過ごした時は、本物だって、奇跡だって









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