歴史の星空に飛び込んで
部屋を飛び出ていこうとしたら、くびねっこをぐいっと捕まれた。
「ぐえっ」
「何言ってるの、もう夜だから危ないでしょう。いいから着替えなさい夕飯出来てるから」
そうなっちゃいますよねやっぱり〜…あはは。
お母さんには敵わないよ。
あっちで私の夢に出て来たお母さんは
『帰って来なさい』ってちょっと綺麗系キャラだったのに。
それにしても、
と私はリビングに歩いていくお母さんの背中を見つめた。
涼香さんって本当お母さんにそっくりだったんだなぁ
***
チャプン…………
お風呂って凄いなぁ
シャワーって凄いなぁ。
私はお風呂のお湯に浸かりながらそんなことを考えてた。
コツンと壁に頭をつける。
今頃みんなどうしてるのかな、
私がいなくなって何かかわるのかな、
何もかわらなくても私は、私はすごくかわった。
帰りたかったこの場所なのにね、
私、みんなのそばにいたい。
沖田さんのそばにいたい。