歴史の星空に飛び込んで


自然と顔が綻んだ。

「お母さん大好き」

「なにいってるのよ、まったく。いいから逆上せる前にでなさいよ?」

「はーい」



私の周りには素敵な人が沢山いる。




それでも私はわがままだから

たった一人愛した人のそばに行きたいの

きっとさよならをするから



***



朝、いつもより早く学校の用意をすませた私に、お母さんは得意のフレンチトーストを作ってくれた。


それから私は二人分の甘いホッとミルクをつくって、



二人で久しぶりにゆっくり朝ごはん。


いつも私は寝坊ばっかだから、こうして二人で食べるのは本当に久しぶり。



私は少しはやめに家を出た。

ちゃんとお母さんに

「行ってきます」

を言って。


久しぶりのローファーが少しスカスカな気がした。

いつもより制服が綺麗に着こなせた。

前に比べて、やっぱり私は月日を重ねているみたい。




私の足は、まっすぐ学校に向かう。

本はある、図書室にきっと



なんとなくの、勘だけどね。







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